■湯浅、施無畏寺と白上山ハイキング(明恵上人の修行地を訪ねる・・)
・コース:湯浅観光駐車場~端崎~栖原漁港~施無畏時寺~伽藍~明恵上人第1修行地~第2修行地~白上山~栖原分岐~県道20号出合い~湯浅観光駐車場
▲栖原漁港から見た白上山(184m)白上山は、明恵上人が青年期(24歳~2-3年)に修行された地として、現在は遺跡として卒塔婆を立て残されてます。
その白上山の麓にある施無畏寺は、湯浅影基により建設せれ、明恵上人に寄進された歴史深い寺院です。往時は、大門や多宝塔などの伽藍が立ち並んでいたとされてますが、豊臣秀吉の紀州攻めにより、焼火したといわれていて、現在の伽藍には、本堂、開山堂、鎮守社、鐘楼があり、いずれも江戸時代に再建されたものだそうです。(県指定文化財)
▲施無畏寺の上にある開山堂と本堂今回訪れた施無畏寺と西白上遺跡(第1修行地)と東白上遺跡(第2修行地)には卒塔婆が建てられ、梵字の「ウーン」という文字が刻まれてます。その意味は、蔵王権現様を表していて、一文字でだけで仏様を表しています。
明恵上人がこの場所で、座禅や読経そして写経に打ち込み、西白上山では、栖原の生活音が聞こえることが修行の妨げになるとして東白上山に移り、厳しい修行の末には右耳を削ぎ落したというエピソードもあります。
▲西白上山の第1修行地にある卒塔婆西白上山の第1修行地からは、湯浅湾に浮かぶ、刈藻島(後にこの島でも修行をされる)や鷹島が見え、明恵上人がどんな心境でこの景色を見て修行に打ち込んだのかと思ったものです。時代は違うものの、この場を歩けたことを嬉しく思います。
▲中島住職さんの案内(第2修行地にて)また今回は、木皮さんの計らいで、施無畏寺の中島住職さんに、2つの修行地を案内していただき充実したハイキングとなりました。この場をかりてお礼申し上げます。
▲湯浅観光駐車場にて記念写真